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こよなく愛される理由
ROLEXの偉大さは、時計を良くしようと努力し続けた点にあると言われます。
「COSCクロノメーター」という公的な規格を、今ある形に手直しさせたのがロレックスです。 クロノメーターとは、スイスの公的機関、スイスクロノメーター検定協会(COSC : Controle Officiel Suisse des Chronometres)が、 厳しい精度テストにパスしたムーブメントに与える認定のことです。 ROLEXは、その厳しい公的基準を整備させることが、スイスの時計にとってプラスになると考えたのです。 それ以降、ロレックスだけでなく、正確なスイス製の時計は世界の市場を制するようになったのです。

またロレックスは元々商社であったため、宣伝がたくみだったといわれている。 その巧みさが最初に現れたのが1927年である。 メルセデス・グライツがドーバー海峡を泳いで横断した際、ROLEXは彼女と彼女が使ったオイスターの写真を並べて、「防水時計ROLEX」を大きくアピールしました。 そして次は1932年。伝説のレーサー、マルコム・キャンベルが、時速400Kmという当時の自動車での世界最速記録を更新。 そのときの彼の腕につけられていたのも「オイスター」でした。 「振動などの衝撃に強い」という事を証明したのです。

もちろんこの後にも伝説を作るストーリーが続くのです。 1947年にアメリカ空軍パイロット、チャック・イェーガーが「オイスターパーペチュアル」を腕に、ジェット機に乗り込み、人類初の音速飛行を実現。 想像を絶する重力加速度の中で異常なく動き続けたロレックスが神話の一つとして歴史に名を刻まれた。 1953年には登山家エドモンド・ヒラリーが「オイスターパーペチュアル」を装着し、世界最高峰であるエベレストを世界初制覇しました。

もうあなたもお気付きの事かと思います。伝説と共に存在してきたのがロレックスなのです。 このような宣伝のうまさが、今の人気にも繋がっているのである。

そして、これだけは外せない特徴のあるデザイン性です。 現在の「デイトジャスト」も、その基本的な意匠は1945年から変わっていない。 ある世界的な時計デザイナーは、ROLEXをこう評したそうです。 「同じように見えて、少しずつデザインを変えているのが素晴らしいんだ」と。

またロレックスは前述の通り頑強無比で、高精度な時計を作っている。 ムーブメントに、振動に強い「フリースプラング(自由振動ヒゲ)」を採用している。 超高級メーカー以外でフリースプラングを採用しているのは、ROLEXとオメガしかない。 フリースプラングは、船舶用時計(マリン・クロノメーター)に使われたメカニズムで、ROLEXは30年以上も前に、これを腕時計に収めてしまった。 時計史の中でも、特筆すべき偉業だと言われています。
自動巻き機構「パーペチュアル」の巻き上げ効率も高く、巻き上がりが不足することはない。

ROLEXはムーブメントだけでなく、使用感も優れていて腕によくなじむ。 ケースの形もよく練られていて、シャツの袖口が引っかからないといった、細かい配慮もROLEXならではである。

メンテナンス体制も、日本ROLEXに限って言うなら、修理だけで数百人の人員を抱えている。 修理の質はかなり高く、部品の供給も30年前までのものであれば基本的に新品同様に修理できる。 すべてを新品に変える「オールニュー」も可能です。 また正規店で買った時計でなくても修理費は一律同じで、ROLEXの時計であれば、すべて同じサービスが受けられる。 こんな時計メーカーは、世界にROLEXしかない。


参考:広田雅将(時計ジャーナリスト)



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